宿泊業技能測定試験とは

宿泊業技能試験とは

日本旅館協会、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)、日本ホテル協会、全日本シティホテル連盟(JCHA)の4団体が、外国人労働者の受入態勢の整備に向けて、外国人就労に関して「一般社団法人宿泊業技能試験センター」を共同で設立しました。

2019年4月から始まる新しい在留資格「特定技能」で宿泊業の特定技能在留資格取得に必要な評価試験を実施します。

宿泊業の特定技能に必要な「宿泊業技能測定試験」とはどのような試験なのかをわかりやすくご説明したいと思います。

※新しい在留資格「特定技能」に関しましては『特定技能ビザとは』をご参照下さい。

※宿泊業の特定技能外国人に関しましては『【特定技能ビザ】宿泊業の外国人雇用』をご参照下さい。

 

特定技能評価試験とは

特定技能の資格を取得するためには、「技能実習を修了すること」又は「特定技能評価試験に合格すること」のいずれかを満たすことが要件として検討されています。

特定技能評価試験とは、各職種ごとの業界団体が国が求める基準をもとに作成実施する「日本語」と「技能」の試験です。

(特定技能評価試験に関しましては『特定技能評価試験とは』をご参照下さい)

 

宿泊業技能測定試験とは

宿泊業技能試験とは

「宿泊業技能測定試験」とは、宿泊業における技能評価試験です。

業界で必要とされる技能や知識である「フロント業務」「接客業務」「レストラン・サービス業務」「広報・企画業務」「安全衛生・その他基礎知識」の5つのカテゴリーより出題され、日本の旅館・ホテルでの業務に従事するための技能レベルを確認します。

試験は筆記・実技に分かれ、筆記試験は真偽法による30問を出題、実技試験は上のカテゴリーより1パターンを選出し、現場を想定した実際の対応能力を判定する予定です。

 

第1回 宿泊業技能測定試験

1.試験の概要

2019年4月14日(日)に第1回宿泊業技能測定試験の以下の内容で実施されました。

5月25日に合格発表がありました。

試験内容は一年後に公表される予定です。

 

(1)試験の目的と構成

宿泊業技能測定試験は、日本の宿泊業で就労を希望する国内外の外国人に対し、「技能」の水準を評価することを目的として、国が定める基準をもとに筆記と実技の方法により⾏います。

 

(2)受験資格

① 日本以外の国籍をもち、2019年4月14日に満18歳以上である者。

② 日本国内で試験を実施する場合にあっては、次に掲げる事項に当てはまらない者。
(ア) 素⾏不良または出席日数が足りないなどの理由で退学又は除籍処分となった留学⽣
(イ) 失踪した技能実習⽣
(ウ) 在留資格「特定活動(難⺠認定申請)」により在留する者
(エ) 在留資格「技能実習」による技能実習中の者
(注)国籍と年齢を確認するため、宿泊業技能試験センターが指定する公的身分証明書の提示が必要となります。

 

(3)受験登録受付期間

日本時間︓2019年3月15日15:00〜2019年4月1日15:00

 

(4)試験日程と試験地

日本7ヶ所にて実施されます。

第1回宿泊業技能測定試験実施場所

定員760人:札幌(80人)、仙台(80人)、東京(220人)、名古屋(100人)、大阪(100人)、広島(80人)、福岡(100人)

 

(5)試験科目および出題範囲

第1回宿泊業技能測定試験出題方式

 

(6)合格基準

総合点で概ね65%を基準に宿泊業技能試験センターが相当と認めた得点。

ただし、総合点のほかに各試験科目について一定の得点を必要とするものとします。

 

(7)合格結果

受験者数 391名
合格者数 280名
合 格 率 71.6%

第1回宿泊業技能測定試験の結果

 

2.受験登録手続き

受験登録は、インターネットを通じて一般社団法人宿泊業技能試験センターの所定のシステムより⾏います。

受験申込︓https://caipt.or.jp/

 

(1)受験登録の受付期間

日本時間︓2019年3月15日15:00〜2019年4月1日15:00

受付期間終了まぎわに⾏った場合、受験登録の処理が期間内にされない可能性がありますので、十分な余裕をもって⾏ってください。

 

(2)受験登録上の注意事項

試験場ごとに定員を設けております。定員に達した場合は、募集期間の予定終了日よりも早く募集を締め切らせていただく場合がありますので、注意して下さい。

 

(3)受験登録に必要な書類等

① 宿泊業技能試験センターが指定する公的身分証明書試験地により、有効な公的身分証明書を指定しています。

有効な身分証明書

② 顔写真

無帽・無背景・正面・本人のみを写し、試験時に本人確認ができるJPEG形式の写真1ファイルが必要です。なお、写真は宿泊業技能試験センターが指定するサイズに必ず加工して提出してください。
・写真サイズ︓500pixel×500pixel
・ファイルサイズは1MB以内

宿泊業技能測定試験受験写真

合格者の写真等は、「技能試験に係る合格証明書」に写真が印刷され、在留資格申請時の本人確認に利⽤されます。

 

(4)受験登録の手順

① 受験登録システムにメールアドレスとパスワードを⼊⼒し、マイページを作成する。
② マイページへログインする
③ 受験登録フォームに必要事項を⼊⼒する
④ 登録情報を確定する
⑤ 受験番号が発⾏される

 

(5)受験手数料と納付方法等

受験手数料は、試験地の通貨で納付します。

受験手数料

 

3.受験票の交付日

2019年4月3日以降に順次、マイページ内にPDF形式の受験票のダウンロードリンクが表示されます。

表示がされ次第、メールでも連絡がきます。

 

合格証明書の発行申請について

合格証明書は宿泊業での就職が決まって、受験者本人と企業の両方から申請があり承認された後、宿泊業技能試験センターから企業に送付されます。

受験者個人に送られるのではなく、採用企業に送られますので注意して下さい。

つまり、就職先が決まらなければ合格証明書はもらえません。

合格証明書交付手数料 10,000円(税抜)/1名がかかります。

宿泊業技能測定試験 合格証明書の交付の流れ

 

合格証明書発⾏申請マニュアル(合格者用)
https://caipt.or.jp/download/certificate_manual_for_passers.pdf

合格証明書発⾏申請マニュアル(採⽤企業⽤)
https://caipt.or.jp/download/certificate_manual_for_employer.pdf

 

まとめ

まとめいかがでしたでしょうか。

まだ具体的な詳しい試験内容がわからない「宿泊業技能試験」ですが、こちらのページでも、詳しい内容がわかり次第、随時情報を更新してお届けしたいと思っています。

 

 

 

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